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『ハンドヒーリングで免疫力を高める』
2010年07月01日
待望の最新刊!
『ハンドヒーリングで免疫力を高める』
ただいまアマゾン他、全国有名書店で絶賛発売中!!
◎船井幸雄氏からひと言
「ストレス社会といわれる現代、
西洋医学の力だけでは治癒不能な難病が多くなり、
さまざまな代替医療が注目されている。
今野さんのハンドヒーリングは、
そのような流れの中で大いに注目できる療法ではないだろうか?」
― 船井幸雄オフィシャルサイトより ―
この本を読み終えた後、あなたは間違いなく
『ヒーリング免疫学 ― Healing Immunology ―』を
マスターしていることだろう。
ヒーリングとは・・・
欧米ではhands on healingと呼ばれ、薬や器具などを一切使わずに、誰もがカンタンに自分の両手だけで免疫力を高めることができる健康法のことです。
特にここ数年、医療従事者の間では、病気を改善したり、健康を維持することができる新しい医療技術としても評価、研究されています。
今野聖也が3年越しで取り組んだという「ヒーリング免疫学」の学習本。
でも、今野聖也が書いたからにはただのハンドヒーリング学習本ではありません。
例えば、・・・
【人間の体の<しくみ・しかけ>編】では、
・第1章 白血球の自律神経支配の法則
・第2章 三つの「3つのS」の法則
・第3章 ミトコンドリアの法則
の3つを取り上げて、基本的な免疫の<しくみ・しかけをカンタン明瞭に解説しています。
さらに、ハンドヒーラーとして、ぜったい知っておかなければならない細胞小胞体ミトコンドリアの<しくみ・しかけ>まで解説しています。
あなたが本気でハンドヒーリングを学ぶのであれば、ミトコンドリアの知識は絶対に必要です。
また、例えば、・・・
【ヒーリング時の<すがた・かたち>編】では、
・第4章 サカサの法則(二項対置論)
・第5章 ヒーリングトライアングル理論
・第6章 ハンドヒーリング技術(基本編)
・第7章 ハンドヒーリング技術(応用編)
の4つを取り上げています。
「第4章 サカサの法則(二項対置論)」では、右手と左手の役割を社会民族学、
文化人類学の見地から詳細に解説しています。
ハンドヒーリングするときの効き手が「○手」なのは、こうした理由からなのです。
「第5章 ヒーリングトライアングル理論」では、「脊椎動物・哺乳類・ヒト科」としての
人間へのハンドヒーリングのやり方を懇切丁寧に解説しています。
そして最後の、「第8章 ハンドヒーリングの正体は一体何か?」では、ついに
ハンドヒーリングの正体が明らかになります。
ハンドヒーリングとは、結局、「○○○○○」なのです。
ここ日本では、代替医療、民間医療の歴史は、100年とも150年とも言われます。
もちろん、その中でハンドヒーリングに関する本はいくつかあります。
しかし、ハンドヒーリングと免疫との関係を「脊椎動物・哺乳類・ヒト科」という視点から取り組み、それを体系化した本は、この150年の間、まったく存在しません。
なぜなら、19世紀の幾多のヒーリング法は 、重力や力学エネルギーが神業として捉えられ、 ライフサイエンスの本質を忘れた、人間不在の幼稚な精神論や観念論で構成されているからです。
つまり、すべてが、完璧に、大人のおとぎ話の世界で 成立しているのです。
「ハンドヒーリングで免疫力を高める」。
ヒーリングを本気で勉強したいあなたにこそ、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
今年こそ、『ヒーリング免疫学 ― Healing Immunology ―』をマスターして下さい。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
『ハンドヒーリングで免疫力を高める』
【今野 聖也 (著) /総合法令出版】
私はハンドヒーリングこそ今後の統合医療に必要なものだと思っている。
医療関係者に限らず、だれもがカンタンにマスターできる「ヒーリング免疫学」。
この本を読み終えた後、あなたは間違いなく『ヒーリング免疫学~Healing Immunology~』をマスターしていることだろう。
― ちょっと長い、はじめに ―
●いいかげんなヒーリング業界に喝!
「ヒーリング免疫学? なんだ、それ?」
この本を手にとった人から、そんな声が聞こえてきそうだ。
無理もない。おっしゃるとおり、こんな「学問」、今の今までどこにもない。
ちまたには癒し系、ヒーリング系の本が所狭しと並んでいる。
ところが、どの本もたいてい精神系の切り口ばかり。わけのわからない宇宙パワーやら、呪術やらなんやらで、まったく読む気になれない。
最近の気功の関連書には、ようやく医学的・科学的な解説がつくようになったが、ヒーリング関係、なかでも最も古いといわれる〝手当て療法〟、すなわちハンドヒーリングの関連本には、そうした切り口はほとんど見あたらない。
ましてや、最新の免疫学的な解説など、まったくない。
まるでバカの一つ覚えのように、病気を受け入れましょうとか、自分を否定するのはやめましょうとか、とにかく幼稚な精神世界にその根拠を求めがちである。
そのせいか、ヒーリング、特にハンドヒーリング効果を医学的・科学的に説明することができない〝自称・ヒーラー〟がますます増えるばかりだ。
●「ヒーリング」×「免疫学」=「ヒーリング免疫学」の誕生!
今、日本は、1970年以来の空前の「癒しブーム」、空前の「ヒーリングブーム」と言われている。
そればかりではない。新潟大学大学院教授の安保徹先生や、元東京大学医学部口腔外科講師、現在西原研究所所長の西原克成先生のご尽力で、医学界だけではなく、健康業界にも広く「免疫学ブーム」が起きている。
ちょっとした健康オタクの人なら、「免疫力が上がれば、病気も治るんだよ」なんてことを言う。
まさに「癒し」と「免疫学」が、現代の健康キーワードになっているかのようだ。
一般に「癒し」は、「ヒーリング」という言葉で表現される。
たとえば、なにか相手に癒し効果を提供するような業種・業界は、すべてヒーリ
ング業界と思っていただいてもいい。
特に、あんまマッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、接骨師をはじめ、昨今成長が著しい整体、カイロ、リフレクスソロジー、アロマなど、民間の手技療法はその典型的な例だ。
もちろん、それぞれの手技療法は、独自の癒し効果を提供する「ヒーリング技術」の一つでもある。
本書では、そうした数ある「ヒーリング技術」の中でも、特に「ハンドヒーリング」という手技療法に焦点をあてて話をしていく。
ハンドヒーリングは、欧米ではhands on healingと呼ばれている。「もう一つの新たな医療技術」として、最近とみに研究が著しい代替医療の一つである。
特にイギリスの手技療法者の間では、ハンドヒーリングは「器具も薬も一切使わずに、いつでもどこでも自分の両手だけで病態を改善」することが可能であり、さらに「お金も一切かからず、副作用もまったくない究極の健康法」として、大変高い評価がある。
ところがここ日本では、極めていかがわしいもの、うさん臭いもの、眉唾ものと見られている。ましてや、ハンドヒーリング効果の科学的根拠ともなると、「そんなものは絶対ない!」と、頭から否定する人も多い。
しかし、こうした現状は、ハンドヒーリングの〝プロ〟である私からすると、はなはだ迷惑な話だ。
読者の中には代替医療に従事している方々もいらっしゃるだろうから、少し質問してみたい。
ヒーリングをご自分の治療法に取り入れている方は、果たしてヒーリングの治癒に至る<しくみ・しかけ>を理解しているだろうか? もしくは、そうした実験や研究を行っているだろうか?
確かに、欧米の本の中には医師が書いたものも少なからずある。しかし、その内容は極めて唯物論的であり、ましてや最新の免疫学的な視点から書かれた本は、私の知る限り一冊もない。医師以外の医療家が書いた本にも見あたらない。
安保徹先生や西原克成先生によって、従来の医学観や医療観といったフレームワークを180度、ガラリと変えるような大発見があったにもかかわらず、誰もそうした発見をヒーリング理論や技術に取り込もうとしない。
あいもかわらず、幼稚な精神世界や呪術などにその根拠を求めている。
日本にも世界にも、従来のヒーリング理論や技術を最新の免疫学的な視点から点検、研究し、それを体系化する人が誰もいない。ましてこの日本には、ハンドヒーリングと免疫学を融合させようなんて、そんな大胆な発想をする人なんて、誰もいやしない。
誰も勉強しない。誰もチャレンジしない……それじゃあ、仕方がない。
「私がやりましょう!」
ということで書いたのが本書なのである。
●本書の目的
この本には、三つの目的がある。
まず、医療従事者のみならず、健康に関心のある一般の方や、ご年配の方々にも容易に学べて、〝本当に使えるハンドヒーリング法〟を、最新の免疫学や重力対応進化学などの観点からわかりやすく、かつやさしく解説すること。
次に、従来、ややもすると精神世界にその生理的根拠を求めていた幾多の〝くだらないヒーリング法〟を一蹴し、医学的・科学的根拠を持ったヒーリング指南書を目指すこと。
そして、あなたを〝天才ハンドヒーラー〟にすること!
免疫理論には、新潟大学大学院教授の安保徹先生と医師・福田稔先生が発見した「白血球の自律神経支配の法則(福田‐安保理論)」と、元東京大学医学部口腔外科講師、現在西原研究所所長の西原克成先生が発見した免疫理論と「重力対応進化学」なども取り入れている。
こう書くと、結構難しい内容ではないかと感じる人もいるかもしれないが、なんてことはない。どちらも極めて筋が通っていて、実にわかりやすい理論だから、安心してほしい。
次に、特にこの本を読んでほしい方々について述べよう。
○「ハンドヒーリングには何か医療効果があるな」と感じながらも、その根拠を安易な精神世界に求めている今のヒーリング業界にうんざりしている人
○ハンドヒーリングの医学的・科学的な根拠が見つけられなくて、日々、イライラしている人
○ヒーリング、美容、エステ、アロマ業界全般に従事しているが、免疫学的な知識がすっかり抜けている人。もしくは、なんとなくわかったような気になっている人
○従来の伝統的な治療法だけでは免疫病が治せなくて、にっちもさっちもいかなくなっているあんまマッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、接骨師、カイロ師、整体師など
○患者さんへの健康法として、「お金もかからず副作用もない、手軽にできる療法」を血眼になって探している保健師、助産師、看護師、准看護師
○西洋医学と東洋医学、伝統医学を統合した「第三の新しい医療法」を探している真摯な西洋医学の医師
○教育現場に気功や呼吸法、ヒーリング法などを取り入れている教育者。主に小学校の先生
○闘病生活を送り、西洋医学の治療法に疲労困憊しているご本人および、その家族、親戚、友人など
○2007年に定年を迎え、残りの人生を医療関係に進みたいと人生設計している健康な方々(約100万人)
こうした方々にはぜひこの本を読んでいただき、日本発、いや世界初の「ヒーリング免疫学©」を学んでほしいと思う。
●とにかく、難民が増えている!
私は、医師をはじめとしたさまざまな医療従事者向けに「ハンドヒーリング実践研究会(http://www.k3.dion.ne.jp/~ktoppi/)」を主宰している。
そのホームページをネットにアップした途端、あっという間に検索エンジンで第1位になってしまった。
それからというもの、毎日のようにメールが届く。医療関係者のみならず、一般の方々からも、実にさまざまなご相談をいただく。
そうした相談をいろいろ受けているうちに、その内容によって、だいたい次の3つのタイプに分けられることがわかってきた。
1.健康を求めて、あっちこっちにさ迷い歩く「健康難民」
2.病気の治療法を求めて、あっちこっちにさ迷い歩く「治療難民」
3.安易にヒーリング業界に入り、知識を求めてさ迷い歩く「ヒーリング難民」
申し訳ない。「難民」というのは少々失礼な表現だったかもしれない。しかし、相談内容を見る限り、その行動がまるで「難民」のように思えてならないのだ。「健康難民」は、あっち行って健康法を聞いてはフラフラ、こっち行って健康法を聞いてはフラフラ。いつまでたっても自分の健康法が決まらない。
「治療難民」も、あっち行って治療法を聞いてはフラフラ、こっち行って治療法を聞いてはフラフラ。いつまでたっても、治療法が決まらない。
「ヒーリング難民」も同じだ。あっち行って新しい知識を聞いてはフラフラ、こっち行って新しい知識を聞いてはフラフラ。いつまでたっても、拠りどころとなる知識が身につかない。
こうした人たちに共通して言えることは、たった一つ。それは、人間の体の<しくみ・しかけ>に対する、基本的な理解の欠如だ。
基本的な理解が欠如しているから、自分の判断を自分で信用できないのである。
だから、さらなる解決策を求めてあっちこっちにさ迷い歩いてしまう。
悲しいかな、さ迷い歩いても情報が一方的に入力されるだけで、その情報を自分
仕様にアレンジすることはできない。なぜなら、アレンジするにしても的確な知識が必要だからだ。
こうして、誰もが「難民」となって、人にすがり、頼り、お願いして、生きていくことになる。
もちろん、あなたが人間の体の<しくみ・しかけ>に対する基本的な理解や知識を持っているとすれば、あなたが「難民」になる可能性は限りなくゼロに近いだろう。自分の判断基準に合わせて、健康法なり治療法なりを取捨選択していけばよいのだから。
しかし問題なのは、その知識や判断基準が間違いなく信用に値するかどうかだ。
そして、それは<自然、人間、細胞>という<大・中・小の世界>を、簡単に、それも縦横無尽に見渡すことができる理論でなければならない。
ちまたには、医学理論に関する書物がそれこそゴマンとある。自然と人間との関わりや、人間と細胞との関わりについて、とてもわかりやすく書かれている本もたくさんある。しかし、<自然、人間、細胞>という<大・中・小の世界>を、簡単かつ縦横無尽に見渡せるものとなると、そうは簡単には見つからないし、そう簡単に書けるものでもない。
ところが、大変すばらしい先生方が登場した。
それが先に紹介した、安保徹先生と福田稔先生、そして西原克成先生だ。
この3人の先生方によって、人間の体の<しくみ・しかけ>が、実にわかりやすく解明された。それも、<自然、人間、細胞>という<大・中・小の世界>を、免疫という最先端医学の観点から、誰にでもわかりやすく解き明かしてくれている。
特に、世界に先駆けて「重力対応進化学」を発表した西原克成先生は、世界のライフサイエンスをリードする大変貴重な医師であり、科学者である。
本書は、この3人の先生方が発見し、体系化した医学理論やさまざまな貴重な発見を、私のハンドヒーリング理論とハンドヒーリング技術に応用したものになっている。
ただ、ハンドヒーリングというものには、どうしても怪しげなイメージがつきまとう。無理もない。私自身もそうだったのだ。まさかこの私が、ハンドヒーリングの世界にこんなにもハマってしまうとは夢にも思っていなかったのである。
●それは、今から14~15年前のこと……
私がこの「ハンドヒーリング」というツールに出会ったのは、今から14~15年前のことだ。
たしか、「超能力者! 廃業宣言!」といったテレビ番組だった。
なんでも、その人(つまり、この番組の主人公)が危篤寸前のお母さんに何気なく右手をかざしたら、瞬時に生気を取り戻し、一瞬にして病が治ったというのだ。
その番組で紹介されたハンドヒーリングのやり方は、極めてシンプルだった。あまりにもシンプル過ぎて、かえって拍子抜けしたぐらいだった。
しかし、冗談半分で、その人がやるようにやってみたら、なんとその場でハンドヒーリングができてしまった。できてしまったと言えるのは、私の右足のしびれが一瞬にして消えてしまったからである。
少々お恥ずかしい話だが、私はこの番組を観る一年程前に、十二指腸潰瘍穿孔、膵臓炎、そして肝炎の病気で、一年間に及ぶ闘病生活を送っていた。十二指腸潰瘍穿孔だったので、やむなく胃の三分の二を切除したのだが、その後、なぜか右足がしびれていたのである。
ところが、その番組を観てその人がやるようにやってみたら、自分の右手が右足に触れるかどうかのところで、そのしびれがまるで嘘のように、「スッ」と消えてしまったのである。
徐々にではない。それは〝一瞬〟だった。〝あっ〟という間だった。
そのときの感覚は、今でもはっきりと覚えている。
〝何か〟が動いた。間違いなく、何かが「スッ」と動いた。何かが、太ももから足元のほうに「スッ」っと瞬時に動いたのである。
その瞬間、しびれがまったくなくなっていた……。
それからだ。私がハンドヒーリングの魅力にドップリとはまってしまったのは。
とにかく、ハンドヒーリングをやるとすぐに効果が出るものだから、やっている本人は面白くてしかたがない。自分の体だけではなく、家族や友人、そして頼まれれば他人様までハンドヒーリングをしていた。
ところが、そんなことをやっているうちに、いつの間にか、家族や親戚、友人から変人扱いされるようになった。
ひどいのになると、「あいつは変な新興宗教に入っている」とか、「精神的に少しおかしくなった」とか、とにかくなんやかんやと陰口を叩かれるようになってしまった。
そうこうしているうちに、知らない人から手紙や葉書が届くようになり、品物まで届くようになった。
電話に出れば、「今野先生いますか?」とか、「ハンドヒーリングしてほしいのですが」などと依頼される。私が直接電話に出れば、それなりに解決できるが、家族には何がなんだかさっぱりわからない。
こうして家族もだんだんと気味悪く思うようになってきて、結局、私は家を追い出されてしまった。
それでもやっている本人は、ハンドヒーリングが〝楽しくて、楽しくて〟仕方がない。だから、そうした波風には一切負けず、毎日のようにハンドヒーリングをやり続けた。
そうは言っても、濃霧の森へ踏み込んでいくような、何か得体の知れない不安からは、一時も開放されることはなかった。
ハンドヒーリングした人から、改善されたとか、治りましたといった嬉しい報告もたくさん受けるから、ハンドヒーリングにはそれなりの効果があることはわかる。それはそれでわかるのだが、ハンドヒーリングするとなぜ病態が改善されるのか、それがさっぱりわからない。
もちろん当時は、それをズバリと説明できる医学理論や科学理論も存在しなかった。
そんな中、従来の医学理論・科学理論を根底から覆す革命的な医学理論が発表された。
それが、先ほど紹介した安保徹先生と福田稔先生の「福田‐安保理論」、そして西原克成先生の免疫理論(西原理論、西原免疫学とも呼ばれる)をはじめとした、重力対応進化学などである。
●病院で診断、治療は自分
ところで、あなたが自分の病気を治そうと思うのなら、まずストレスを回避することが大切だ。さらに血流障害を改善して、白血球の消化能力を高め、最低でも体温を36~37度に上げて、低下した代謝能力をアップさせることが必要となる。
こうしたことが、ややこしい薬とか訳のわからない器具、ましてやお金などを一切使わずに自分の体一つでできれば、それにこしたことはない。
あなたもそう思うだろう。
では、そのためにはどうすればよいか?
その答えの一つが、今回ご紹介する「ヒーリング免疫学©」である。
その中で紹介する「ハンドヒーリング法」は、あなたの〝両手〟を使用するだけといった、すこぶる簡単な健康法だ。もちろん、さまざまな手技療法者にとっても、十分その使用に耐え得るものである。
なんといっても自分の両手を使うだけだから、余計なお金は一切かからない。そして、いつでもどこでもできる。それも、自分の都合のよいときにいつでもできる。副作用もまったくない。
ハンドヒーリングの良さはこれだけではない。
ハンドヒーリングの最も優れた点は、免疫力、すなわち「疫から免れる力」をアップするという点だ。
たとえば、ハンドヒーリングを行なうと血流障害が徐々に改善される。すると、たいていの人は、体温が上がる。
体温が上がったということは、どういうことだろうか? それは、細胞に十分な酸素と栄養が行き渡り、細胞が活き活きし始めたということだ。
細胞が活き活きとしていない状態が病気なのだから、細胞が活き活きすれば、病気を乗り越えることができる。つまり疫から免れる力、すなわち免疫力は、体温に依存しているというわけだ。
後で詳しく触れるが、この「免疫力」をごく簡単に言えば、細胞、特に白血球の消化力・吸収力・代謝力のことである。そして、その白血球の働きが活性化するかどうかは、体温に依存している。
だから、体温が上がれば、免疫力も上がるというわけだ。
本書では、まずこの免疫力とハンドヒーリングの<しかけ・しくみ>について説明し、さらに、ハンドヒーリング時の<すがた・かたち>についても紹介する。
でも、もしかすると、この本を読んだあなたは拍子抜けするかもしれない。なぜなら、この本にはあなたが期待しているような〝不思議な話〟はどこにも出てこないからである。あえて言うのなら、極めて理屈っぽい話ばかりである。
だから、途中で読んでいて嫌になることもあるだろう。
そんなときは、理屈っぽい話は後回しにして、とにかく「ハンドヒーリング技術」の部分だけを先に読んで、とりあえず実践してみるといい。ハンドヒーリングのやり方はとても簡単だから、実践した分だけ理解も早まるはずだ。そのあとで、理論的な部分だけ読み直せばよいだろう。
さて、私がこの本であなたに言いたいこと、それはズバリこういうことだ。
「病院で診断、治療は自分」
さらにもし、あなたが何かしらの形でハンドヒーリングを取り入れている医療従事者であれば、こう言おう。
「ヒーリング免疫学は、間違いなくあなたを超一流のハンドヒーラーにするだろう!」
この「ヒーリング免疫学」で、人間の体の<しくみ・しかけ>を理解すれば、病気に対する対処法はいたって簡単な話となる。
なぜなら、病気に至るその<しくみ・しかけ>は、先天的な場合や交通事故などの突発的な外傷を除いて、そのほとんどが同じ<しくみ・しかけ>で発症しているからだ。
ここのところをよく理解していれば、自分の判断に迷うことはない。
病気に至るその<しくみ・しかけ>を知ってしまえば、自分を信用して自分自身でその治療法の善し悪しや、治療法そのものを判断することだって可能なのだ。
世の中には、数々の優れた医学理論や健康法、治療法が存在する。
そうした優れた理論や療法と同じように、「ヒーリング免疫学©」に裏づけされた「ハンドヒーリング」を、ぜひマスターしてもらいたいと思う。
あなたがこの本を読み終えたとき、腹の底からフツフツとわき上がってくる感情を抑えることはできないだろう。そして気がついたら、そこら中の人にハンドヒーリングをしているかもしれない。
さぁ、それでは早速、免疫学とハンドヒーリングが融合した「ヒーリング免疫学」の世界を、とくとご覧いただこう。
今野聖也